近藤：

どんなお仕事が好きで、どんな仕事は嫌いだ、というようなことはありますか？

円谷：

どんな仕事もそんなに嫌だと思いませんね。

近藤：

えっ、そうなんですか。

円谷：

嫌なこともあったかもしれないけど……、あまり覚えてないですね。嫌なこと忘れちゃうんで。そうして生きていくようにしてるんですよね。

近藤：

お仕事をする上でのこだわりとか、譲れないものはありますか。

円谷：

「モノをよくする」ということですね。

近藤：

モノ、というのは「制作物」のことですね？

円谷：

そうです。それに至るまでの過程はなんだっていい。過程を気にせず、変なしがらみを持たず、とにかくモノをよくする、そこだけを考えるようにしてます。

近藤：

結果がすべて、というのはあまりプラスに聞こえない言い方かもしれませんが、つまりそういうことでしょうか。

円谷：

はい。過程も手段もなんだっていいんですよ、いいものができれば。

近藤：

過程や手段にこだわらないことが、こだわり、というわけですね。

近藤：

会社の中に、苦手な人はいますか。

円谷：

うーん、特には……。第一印象で苦手だ、と思った人はいたけど、話してみたらちゃんと仕事の話ができたし、それは納得できる話だったので。

近藤：

ということは、苦手だから関わらないでおこう、という人はいない？

円谷：

いません。そもそも僕は自分から積極的に人に関わろうとするタイプではないので。だからといって拒んでいるわけではないです。来るもの拒まず、という感じかな。話しかけてもらえれば話すし、関わっていく。

近藤：

なるほど。来るもの拒まず……、去る者も追わず？

円谷：

去る者も追わず。もし僕のことを苦手だと思っている人がいたとしても、それはその人の考え方だから仕方がないと思いますね。僕は人から「こう見られたい」というのがないので。

近藤：

お仕事とプライベートはきっちり分けているようですね。

円谷：

はい。別にしていますね。

近藤：

家に帰ったらお仕事のことは考えない？

円谷：

考えませんね。

近藤：

きっちり分けている理由はありますか。

円谷：

仕事が自分にとって１００％やりたいことではないからです。ああ、別に仕事が嫌だというわけではないですけど。これは仕事だ、と割り切ってやった方が、いいと思ったんです。

近藤：

ソノリテを受けよう、ソノリテに入社しよう、と思った理由は何ですか。

円谷：

大学卒業後に、特に「この会社に入りたい」というようなところはなくて。とにかく、デザイン系の仕事をしたい、ということだけがあって、そういう会社を片っ端からネットで調べました。

近藤：

ソノリテはその中の一社だったわけですね。どうして受けようと？

円谷：

会社に行ける、とあったので一回見てみようと思ったんですよね。あと、その際に、いきなり社長と話ができるってことだったんで。トップを見れば会社がわかる、って言いますけど、僕もそう思っていて。だけど、なかなかトップをいきなり見せてくれる会社ってないじゃないですか。ソノリテは、それをやってたので。

近藤：

入社しようと思った理由は？

円谷：

まあ、別にはっきりしたものはないです。デザインの仕事ができればどこでもよかったし。僕を入れてくれるところに入ろうと思ってました。

近藤：

じゃあ、ソノリテから「おいでよ」という返事をもらったから、入った、という？

円谷：

そうですね。その程度でいいんじゃないかと思ってるんですよね。もっとエントリーのハードルを下げたいという思いがあって。

近藤：

それはこれから就活する人に向けて、ということでいいですか？

円谷：

まあそうですね。僕、この会社のサイトから応募したとき、新宿にいたんですよ。新宿の、駅のホーム。

近藤：

新宿の駅のホーム！？

円谷：

はい。新宿で、就活のためのスーツを買ったりしてて。なんか、疲れてしまって、ぼーっとスマホ見てて、駅のホームで「ここ行ってみるか」って感じでエントリーしたんです。

近藤：

で、その、新宿の駅のホームでエントリーした会社に今在籍してる、と！

円谷：

はい。なんか、そのくらいのノリでいいんじゃないかと思うんですよね。そのくらいのノリで、エントリーしてくれたらいいと思います。